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タマシギは、羽色が雄より雌の方が鮮やかでしかも雄が子育てをする他のシギとは違った特徴があります。
雌はくり色とブロンズ色、雄は灰色味のある褐色で、雌雄とも目が大きく眼鏡をかけたような目の周りの白色、胸の白線と背に
続く黄色の線があります。くちばしはやや下方に曲がり先が赤っぽくなってます。
分布は広くて赤道を中心としたアフリカ、インドネシア、オーストラリア、インドからアジアの南部、東部、そして日本までです。
日本は分布の北限ですが、本州の中部以南で留鳥として棲んでいます。
田んぼを主な棲みかとして昆虫やミミズなどを食べています。夕暮れから夜にかけて行動し警戒心も強く、クイナのように遠くまで
飛ぶことはなくすぐ繁みに隠れてしまいます。雌は「コーッ、コーッ、コッー」と鳴き、繁殖期になると夕暮れ時に良く鳴きます。
先にも書きましたが、タマシギは普通の鳥と違って雌雄の役割が逆転していて雄が子育てをします。卵を抱くのもひなを育てるのも
雄の役目でヒナを連れているタマシギは雄なのです。
(文:大関豊)
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