181. オオバン(ツル目クイナ科)

オオバン(写真:大関豊)


オオバン独特の足(写真:大関豊)


オオバンの赤い目(写真:大関豊)


オオバンの親子、2013年御宝田で繁殖(写真:大関豊)
オオバンは、雌雄ともに羽毛が黒く、くちばしと額板(ひたいに続く部分)は白く、目(虹彩)は赤く、足は大きく暗緑色で 足指が平たく幅広くなっていて独特の形をしています。(写真参照)

最北部を除くヨーロッパのほとんど、北アフリカ、中央アジアから南アジアの大部分で繁殖します。日本でも繁殖しますが、 局地的(北海道や関東の湖沼など)です。北部のものは南に渡りますが、赤道を越えることはないようです。

広い湖沼などよどんだ場所を好み海や急流には住まないようです。泳ぐのが適した足の構造(足指が拡大でき櫂のようなる)になって いて水面を自由自在に泳ぎ、ほとんどの時間を水上で過ごします。

オオバンの食べ物は、水底の植物ですが、水生昆虫やその幼虫、小魚、オタマジャクシも食べるようです。鳴き声は「キョンキョン」 とか「クルー」と甲高い声を出しますが「クッ」という短い声も出します。
蛇足ですが・・・バンと同様に先に生まれた若鳥が、弟妹の子育ての手伝いをする家族愛いっぱいの野鳥です。

安曇野では冬鳥として越冬個体が多く夏場は姿が見られません。ところが、2013年7月に御宝田遊水地で繁殖しました。たぶん、初めての事だと思います。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:少数が越冬します)
L39cm、
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