179. バン(ツル目クイナ科)

バン(写真:大関豊)


バンの幼鳥(写真:大関豊)


二つの白い下尾筒とでかい足(写真:大関豊)
バンは、全長約32センチほど。身体は黒ですが背はオリーブがかった茶色で脇腹の外縁に白い斑が並んであり、下尾筒の両側は白 く外敵には見せつけて威嚇します。くちばしは赤く先端は黄色くなっています。また、額には小さな額板(羽毛のない硬い部分)が あってくちばしにつながっています。

バンには多くの亜種があり、南極とオーストラリアを除くすべての大陸に分布しています。日本では、全国的に広く繁殖し 北部のものは南に移動しますが、関東以西では冬にも残る固体が見られます。
ヨシなどの繁る池などの畔に好んで住み、その繁みから遠く離れることはまれです。大きな群れを作らずに単独あるいは少数で生活 します。
巣は一般にヨシなどの繁みに作られますが、やなぎの木にかけられた例もありますし、安曇野では田んぼで子育てを します。ひなが成長し自力でえさを採るようになると親鳥は2回目の繁殖に入ります。2回目のヒナが羽化すると1回目の幼鳥が 親鳥と一緒に弟たちに餌をあげます。家族のきずなは9月ころまで続きますが、その後それぞれに独立していきます。
(文:大関豊)
漂鳥〜留鳥(安曇野:少数が繁殖しますが冬は暖地に移動するようです)
L32cmほど、
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