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ライチョウは、日本では日本アルプスを初め、標高の高いところに棲んでいる高山鳥ということは誰でもご存知と思います。
世界でもピレネー、アルプス山脈などの高山に生息していますが、それは言わば隔離された個体群であって、普通はユーラシア大陸、北
アメリカ大陸の北部やグリーンランドに分布し、北極圏内の荒地やツンドラ、氷河地帯の境界地近くに棲み、留鳥です。
登山をされた方なら一度は出会ったことがあるかと思います。この鳥は人間に対してあまり警戒心をみせず、近寄ってきたりも
します。攻撃性もあまりなく、むしろじっとしていることで危険を回避します。
以前から減少傾向にあるとされていて、且つ、大町市の山岳博物館で保護されていたライチョウも、いまやすべて死亡してしまい、
今後の保護活動のあり方が議論されています。保護の対策案として、日本アルプスの登山の全面禁止・・・は無理でしょうね。
登山愛好家からバッシングがきそうです(笑)。私も山は好きです。こんな究極案は冗談ですが、どんな方法にしろ、自然に近い
(ライチョウにとって負担の少ない)方法がとられることをせつに願います。
(文:大関豊)
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