156. チョウゲンボウ(タカ目ハヤブサ科)

チョウゲンボウの雄(写真:竹内開)


チョウゲンボウの雌(写真:丸山隆)


チョウゲンボウの幼鳥(写真:丸山隆)
チョウゲンボウは、独特の狩りをします。開けた場所の上空で地面の獲物を探すのにしばし停止飛行をするのです。翼と尾を広げ まるで空から糸で吊るしたようにものの見事に空中の一点で静止します。それは器用なものです。

羽色は背と雨覆いは茶褐色で黒い斑点があり、雄の頭と尾は青灰色で尾の先端に黒い帯が一本、雌は頭と尾は赤褐色で、尾には数本 の黒帯があります。

分布域は、ヨーロッパ、アジア、アフリカのほとんど全域です。ヨーロッパとアジアの北部で繁殖するものは渡りをします。日本では 本州中部以北で繁殖が確認されていますが、冬には本州南部や四国、九州を含め全国的にみられます。自分では巣を作らず、 安曇野では、橋梁の隙間、ビルのダクト、あるいは古木のうろ、などで繁殖が確認されていてほぼ一年中目撃されてます。集団で 営巣する箇所もありテリトリーは、あまりこだわっていない風にもみえます。

主食は、大半がネズミ類ですが、冬季の餌が少ない時期は小鳥類も襲います。
(文:大関豊)
留鳥〜漂鳥(安曇野:一年中見られます)
L30〜33cm、W69〜74cm(雌の方が若干大きい)
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