153. コチョウゲンボウ(タカ目ハヤブサ科)

コチョウゲンボウの雄(写真:丸山隆)


コチョウゲンボウの雌タイプ(写真:大関豊)


コチョウゲンボウの争い(写真:丸山隆)
コチョウゲンボウは、チョウゲンボウの小型版で姿も羽色もチョウゲンボウに似ていますが、チョウゲンボウのようにひらひらした 飛び方はせず、また停止飛行して獲物を狙うこともあまりしません。翼に対する尾が短いことからスピード感のある飛翔をします。

分布域は、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ北部などで、日本には、冬鳥として大陸から渡ってきますが数は多くありません。 農耕地や干拓地、海岸などにいてすばやい飛翔で主として小鳥などを捕らえます。

雄は頭上から上面が青灰色で尾の先端に黒帯があります。下面は白から黄褐色地で黒い従斑があります。雌は上面が灰色味のある 褐色で尾には数本の黒帯があります。下面は白くて胸には黒い従斑、腹には三日月斑があります。
ハヤブサ科ですが、顔のヒゲ状のパッチはハヤブサほど濃くありません。
(文:大関豊)
冬(安曇野:冬に少数が見られます)
L28〜31cm、W61〜66cm(雌の方が大きい)
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