152. チゴハヤブサ(タカ目ハヤブサ科) | ||||||||||
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チゴハヤブサは、外観はハヤブサに似ています。ハヤブサよりは小型でほっそりとし尾も短めです。
上面は暗灰青色で頭部も黒くひげ状のパッチもありますが、下面はハヤブサと違って黒い従斑であり下腹から下尾筒にかけては 赤褐色をしています。 | |||||||||
分布は、ヨーロッパ、アジアの中央と北部、北アフリカなどで、日本では本州北部と北海道での繁殖が知られていますが、長野県
でも繁殖が確認されています。冬には中国の南部やインドなどで越冬し日本でも本州以南で越冬する個体が見受けられます。
平野に点在する森や疎林を好むようで広い草原や森林などでは見られません。ハヤブサ同様にすぐれた飛行力を持っていて狩りには 広い空間が、休むにはちょっとした森が必要なのでしょう。飛んでいる姿はツバメに似ていて翼を鎌のように曲げて飛びます。 主な獲物はスズメ目の小鳥たちですが昆虫類や両性類なども食べるようです。昆虫は飛びながら足でつかんで飛びながら食べます。 ⇒トンボを捕らえるチゴハヤブサ 巣立った幼鳥は、親鳥から飛行しながら獲物を捕ることを教わります。親鳥は上空に舞い上がって餌を落とし、幼鳥たちに餌をつかむ 訓練をします。うまく捕らえられるようになるまでこの訓練は続き幼鳥は成長していきます。 (文:大関豊) | ||||||||||
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