149. チュウヒ(タカ目ハヤブサ科)

チュウヒの雄(写真:大関豊)


チュウヒの雌(写真:中村照男)


チュウヒの雌(写真:中村照男)
日本で見られる3種のチュウヒ(ハイイロチュウヒ、マダラチュウヒ、チュウヒ)は、すべて雄は白黒の模様が特徴的で、雌はまるで別種のタカのようで茶褐色をしています。

チュウヒの雄は、下面は白くハイイロチュウヒに似ていますが頭部が黒く雨覆いに黒い斑点がありますので上面が黒っぽくみえます。 大きく分けて2つのタイプ(白黒のハッキリタイプ、グレーぽいタイプ)がありますが、色合いは様々です。雌と幼鳥は全体に茶褐色です。帆翔はV字形です。

ヨーロッパ、中央アジア、北アフリカなどで繁殖し、日本では主に冬鳥として中部以南に姿を現します。東北の北部から北海道では夏でも見られる ので繁殖している可能性が高いと思われます。
広く開けた場所を好み草原、湿原、沼沢地、干拓地などで低空飛翔をしネズミ、カエル、バッタなどを主に捕食しています。 (文:大関豊)
冬鳥(安曇野:稀に飛来もメスタイプが多いようです)
L48〜58cm、W113〜137cm(雌の方が大きい)
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