141. クマタカ(タカ目タカ科)

クマタカ(写真:中村照男)


クマタカの飛翔(写真:大関豊)


大きさ比べ・・ノスリとクマタカ(写真:大関豊)
クマタカは、大型の猛禽です。体重は2〜3キロもあって翼も広く大きくてまさに重量級です。

分布域は、ヒマラヤから中国の南部とインド、セイロン、そして日本に生息しています。日本は分布の北限になっていて北海道から 九州の森林に住んでいますが数は多くありません。

羽色は上面と翼は黒褐色で頭部と下面は白くて胸に黒褐色の従斑、腹に横斑があります。尾は長めで幅広く数本の帯があります。 クマタカは森林性の猛禽で、森林内の大型の鳥(キジやヤマドリなど)と大型の哺乳類(ウサギやタヌキなど)を獲物とします。 人目につくのは上空を帆翔しているときですが、獲物を探して木の梢でじ〜っとパーチ(止まっていること)していることの方が ずっと多いです。

一般的な繁殖期間は、
12月〜ディスプレイ、
1月〜巣作り、
3月〜産卵、
4月〜孵化育雛、
7月〜巣立ち、
で、巣立った若鳥はいずれテリトリー(縄張り)から追われます。
(文:大関豊)
留鳥(安曇野:数は非常に少ないです)
L雄72cm、雌80cm、W140〜165cm
HOME