137. ケアシノスリ(タカ目タカ科)

ケアシノスリ(写真:中村照男)


ケアシノスリ飛翔(写真:中村照男)
ケアシノスリは、習性、姿形、ともにノスリに良く似ています。羽色はノスリよりも白っぽく全体にコントラストが強いです。
一番の違いは、尾羽の元部が白く先端には1〜数本の横帯があります。冬場には大陸系の白っぽいノスリも飛来してきますので 混同しないよう見慣れた人に確認してもらった方がいいでしょう。

分布はユーラシア大陸のノルウェーからシベリアのツンドラ地帯、カムチャッカ、北千島、アラスカ、カナダ北部などで繁殖します。 冬はロシア南部、中国北部などに渡って越冬し、日本には北海道や北日本と日本海側に数少ない冬鳥として記録されます。

主としてネズミなどの小型齧歯類を捕食するので草原や荒地、農耕地など開けた場所を好み、低空飛翔や杭、梢などにに止まって獲物を探しています。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:稀に飛来しますが数は非常に少ないです)
L雄約55cm、雌約58cm、W130〜140cm
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