135. ツミ(タカ目タカ科)

ツミの雄(写真:中村照男)


ツミの雌(写真:中村照男)


ツミの幼鳥(写真:中村照男)


若鳥と思われる個体(写真:大関豊)
ツミは、日本に生息するワシタカ類の内では最小のタカです。雌雄では大きさも羽色も異なるので昔は違う種類と思われていました。 雄は眼が赤く、上面が暗灰色で下面は白く脇が橙色を帯びます。雌は眼が黄色で下面には褐色の横斑(ハイタカよりは太くて粗い)があります。

中国の北部、東部、朝鮮半島、日本で繁殖し、冬には東南アジアなどに渡って越冬します。が、日本のものは冬でも少数が残っているようです。

日本では平地や低山の森林にすみ小鳥を主として捕食しています。近年、市街地の公園や緑地などで営巣する個体が多く確認されています。比較的 攻撃性の強い鳥ですが、公園などの場合、近くにはオナガが営巣し共存しているケースがあり興味深いものがあります。

一般的な繁殖期間は、
3月末〜ディスプレイ、
4月中〜巣作り、
5月上旬〜産卵、
5月末〜孵化育雛、
6月中〜巣立ち、
で、二週間ほど親と生活し独立していきます。
(文:大関豊)
夏鳥〜漂鳥(安曇野:秋から冬にかけて移動する個体が観察されます)
L雄27cm、雌30cm、W51〜63cm
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