127. カワアイサ(カモ目カモ科)

カワアイサの雄(写真:大関豊)


カワアイサの雌(写真:大関豊)


雄エクリプス(左)と雌(写真:丸山隆)
カワアイサは、全長70センチ前後、体重1キロを越える大型のカモです。
雄の頭部は金属的光沢のある緑黒色で冠羽はなく背は黒、尾は灰色、下面はピンクがかった白です。雌はくり色の頭部、胸から脇、背は灰色で首には 白い輪があります。雌雄ともにくちばしと足は赤です。くちばしはの先端は鉤のように曲がっており付け根にはギザギザの 歯のような突起がならんでいて魚を捕らえるのに便利なように出来ています。

分布は、ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の北部で、冬にはヨーロッパ南部、インド、中国などに渡ります。日本には他のカモと同様に冬鳥として 渡来してきます。北海道では一部地域で繁殖しているものもあります。

他の種とあまり群れを作らず、仲間だけの小さなグループで暮らしています。水面でも水中でも機敏に動きますが、飛ぶときも一直線にすばやい飛行 をします。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:稀に飛来しますが少ないです)
L70cm、
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