118. ビロードキンクロ(カモ目カモ科)

ビロードキンクロの雌(写真:大関豊)
ビロードキンクロは、クロガモの仲間です。
雄の体はほとんどが真っ黒で紫あるいは緑がかった金属的な光沢を帯びています。 目の下には三日月状の白い斑点があります。くちばしは赤橙色と黄色が目立ちます。翼(次列風切羽)にも白い帯があります。 雌は全体にくすんだ黒褐色をしていて顔には2個の淡色斑がありチャームポイントです。くちばしは黒く目は褐色です。

分布は、スカンジナビア半島、フィンランド、シベリア、北アメリカの北部などです。冬には海岸沿いに南下し、あるものは地中海や北 アフリカまで渡って行くようです。
日本には冬鳥として渡来し、九州以北の各地の沿岸海上で見られます。

ビロードキンクロは、コオリガモと同じくもっぱら海で生活するカモで、あまり大きな群れは作らずに海上に浮いています。食べ物は 貝類が主ですが甲殻類や魚も食べています。いざとなれば水深20メートルは潜水し3分くらいは潜ったままでいられるとのことです。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:2001年12月雌が飛来しました。迷ったものと思います)
L55cm、
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