113. スズガモ(カモ目カモ科)

スズガモの雄(写真:大関豊)


スズガモの雌(写真:大関豊)
スズガモは、キンクロハジロに似ていますが、冠羽はありません。雄の頭部は緑色光沢の黒で胸は黒です。背中は白と黒の細かい 縞模様になっていて灰色っぽく見えます。雌は黒褐色の頭でくちばしの周りには白色帯があります。

ユーラシア大陸の北部で繁殖していますが、北アメリカの北部では別亜種のアメリカスズガモが生息しています。 日本には冬鳥として多数渡来して海岸の浅瀬や入り江などに大群でいるところが観察されます。

スズガモは繁殖期以外はもっぱら海上で生活し、海底に潜り二枚貝などを食べて(殻ごと丸飲み)います。 ですから、内陸に入り込むことはめったになく長野県の安曇野に来た個体は何らかの事情で迷いこんだ・と考えていいと思います。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:悪天候などによって迷ってきたものと思います)
L45cm、
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