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メジロガモは迷鳥です。分布域はアジアの西部、ヨーロッパの中部、南部でとくにロシアとバルカン半島では多く見られますがその他では数が少ないそうです。
日本では1959年12月に千葉県の新浜に雄の成鳥1羽が迷ってきた記録が最初です。迷鳥とされるのはその分布域からも当然のことです。
雄の羽色は頭部から胸は濃い紅褐色で、背は褐色、脇は赤褐色で腹は白い。上尾筒と尾が黒褐色で、下尾筒が白い。この下尾筒の白さは目立つので識別のポイントでもあります。
飛翔すると翼に白帯が出ます。また、目も白いです。雌は雄に似ていますが全体に赤色味が少なく目も褐色です。
ホシハジロとは仲が良いらしく一緒にいることが多いようです。また、海岸近くにいることもあるようですが大体は池や湖、沼地などが生活圏で巣もその近くのイグサやアシの繁みの中
に作られるとのことです。
(文:大関豊)
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