103. シマアジ(カモ目カモ科)

シマアジの雄(写真:大関豊)


シマアジの雌(写真:大関豊)
シマアジは、コガモほどの小型のカモです。雄は明瞭な白い眉斑が特徴です。頭上は黒く顔も褐色で黒っぽいので この幅広い白い眉斑は非常に目立ちます。横腹は白く細い波状の黒縞模様になっています。また、長くて白黒(白い縁取り)の肩羽も目立ちます。
雌は、地味で一見コガモの雌に似ていますが、くちばしの付け根のところに白い円斑があります。コガモに比べればくちばしはやや長めです。

シマアジはコガモほど北にはいかず、ヨーロッパやアジアの温帯地方で繁殖します。冬にはヨーロッパの南部、南アジアに渡り越冬します。 アジアのシベリア南部で繁殖したものは中国南部などに渡りますが、日本にはこの経路から外れたものが春と秋に立ち寄るもので日本では 旅鳥とされています。
(文:大関豊)
旅鳥(安曇野:渡りの通過個体がまれに見られます)
L38cm
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