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オオハクチョウは、体重10キロ前後もある大型の野鳥です。
首は長くしなやかで成鳥の羽毛は真っ白です。目先からくちばしで根元の黄色部分がコハクチョウに比べて長め(くちばしの半分
より長い)で、足も黒くて目は茶色です。幼鳥の羽色は汚れた灰色をしています。
北ヨーロッパに多く生息し北はベーリング海峡から南はツンドラの南限までの北アジアの一帯で繁殖します。冬には渡りをし寒さが
厳しい年ほど南下します。日本には冬鳥として北海道や東北地方、また日本海側の地域の内湾、河口、湖沼などに渡来します。
オオハクチョウが南に渡るのは寒さのためと言うよりも水面の氷結により餌が捕れないことの理由の方が大きいようです。冬でも
凍らないアイスランドのオオハクチョウは冬でも渡りをせず留まります。日本でも北海道の風連湖などの湖は凍結すると
オオハクチョウは去っていきますが、尾岱沼は餌のアマモも多くまた凍らないので越冬するケースがあるようです。
(文:大関豊)
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