067. クロサギ(コウノトリ目サギ科)

小魚を捕まえたクロサギ(写真:大関豊)


クロサギの飛翔(写真:大関豊)


羽を広げたクロサギ(写真:大関豊)
クロサギは、全長約62センチ、コサギよりやや大きい程度で足はコサギより短くくちばしはじょうぶです。頭上には冠羽があり胸や肩にも飾り羽がありますが、 コサギなどと違ってあまり目立ちません。黒色型と白色型があり白色型は熱帯地方に多く、日本では沖縄、奄美などで白いクロサギを見かけますが九州以北では 黒色型です。また、南太平洋のフィジー諸島、ソロモン諸島、ミクロネシアなどには白と黒のまだらのものもいるようです。

アジアの南部、南太平洋の島々、オーストラリアなどに分布し、日本では本州以南の岩の多い海岸に留鳥として生息しますが個体数はごく少ないと思われます。 日本で普通に見られるサギ類と異なり、クロサギは、もっぱら海岸の岩場だけを棲みかとしていて岩のあいだの水たまりで小型の魚類や貝、エビ、カニなどの甲殻類 等、水中にすむ小動物を捕まえて餌としています。
(文:大関豊)
留鳥(長野県:未、安曇野:未)
L62cm、
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