058. ゴイサギ(コウノトリ目サギ科)

ゴイサギの成鳥(写真:大関豊)


ゴイサギの幼鳥(写真:大関豊)


眼の赤いゴイサギの若鳥(写真:大関豊)
ゴイサギは、一般的に夜行性で繁殖期以外は、昼間は林などで休んでおり日暮れとともに採餌に出かけます。そのため、 「夜ガラス」などとも言われていて夕暮れとともに「ゴア−、ゴアー」と鳴きながら飛んで行く姿を目にします。
成鳥の眼(虹彩)は赤く、首の後には白い換羽を持っています。、成鳥になるには3年ほどを要し、それまでは星のような 斑点がついているので俗に「ホシゴイ」と呼ばれています。また、幼鳥の眼は黄色、若鳥の眼は赤色なので、幼鳥と若鳥の区別が できます。

分布域は、ヨーロッパの南部、トルコから日本にいたるアジアの温帯から熱帯地方にかけて、アフリカ、北アメリカ南部、中央アメリカ、 南アメリカの全域と広い範囲で生息しています。熱帯で繁殖するものは留鳥となっていますが、北部の寒い地域では渡りをします。 日本では本州以南で繁殖し、留鳥あるいは漂鳥です。 安曇野には、サギのコロニー(通称サギ山と呼ばれています)があり他のサギたちと一緒に繁殖をしています。

ついでですが、ゴイサギの日本名は、醍醐天皇が宴席で五位の位を与えたという故事によるものということです。
(文:大関豊)
留鳥〜漂鳥(安曇野:一年中います)
L58cm、
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