056. ミゾゴイ(コウノトリ目サギ科)

ミゾゴイ(写真:大関豊)


ミゾゴイの正面顔(写真:大関豊)


ミゾゴイのブルブル(写真:大関豊)


上空のトビに対して静止(写真:大関豊)
ミゾゴイは夏鳥として日本に渡ってきて、九州、本州などの低山の山林で繁殖します。ミゾゴイは、日本特有といってもよく 日本以外での繁殖地はまだ見つかっていない・・と聞きました。

顔から首は栗色、背中は濃い褐色で、胸と腹は黄味がかった褐色に黒の従斑があります。

習性は孤独性で、いつも単独かつがいで生活をし、繁殖期でも他のサギ類のようにコロニーをつくりません。そして、暗い林をすみか とし、めったにそこから出ようとしないためもあって、非常に目につきません。また、夜も活動をしますが、ゴイサギほどの夜行性と いうこともないようです。
ミゾゴイは「擬態(自然物のまねをして化けること)」をすることで有名です。危険を感じるとあわてて逃げることをせず、動きを 止めたり身を伏せたり、あるいは、首を伸ばして空を向いたまま静止して棒や枯れ枝に見せて回避する策をとります。このような「擬態」は、 ヨシゴイやササゴイ、サンカノゴイなどにも見られる一種独特の危険回避策です。
近年、里山の開発でミゾゴイの繁殖地が極端に減って生存が危惧されている種のひとつです。

冬には、一部が南日本で越冬しますが、それ以外は、沖縄や台湾、フィリピンなどに渡っていきます。

写真は、我が家の庭や近所で撮影したものですが、すぐそばで庭作業をしていても逃げもせず、たたずんでいたり餌探しをしている ことが多かったです。なんかすご〜く親近感があって近所の人気者になってしまいました。(^^)
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:夏にやって来て繁殖しますが、非常に少ないと思われます)
L約50cm、
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