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カイツブリの類は、全般的に体が丸く尾はほとんどありません。そして、足が体の後方についていて地上を歩くのは得意でなく、
また飛行力もさほどではないかわりに潜水が得意な淡水系の水鳥です。
カイツブリは、仲間の中で一番ちいさくて湖沼などに普通にいます。「キュルルルル〜」と大きな声で鳴き子供を背中に背負って子育てをします。
夏羽では、口元のお米の粒(のような模様)が目立ちます。見てみましょう。よく潜るので「モグリッチョ」「ムグリ」などと
呼ぶ地方もあります。身近な野鳥ということでしょう。
ヨーロッパから中央アジアに分布し、ほとんどが留鳥ですが、北のものは移動します。日本でも留鳥として全国的に生息していますが、やはり
北海道など北ものは渡去します。
また、ディスプレイは水面をすべるように追い駆け巡ります。まるで忍者のようにすばしっこいです。 (文:大関豊)
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