[アカエリヒレアシシギ無残]−2012/09/23報−
9月23日早朝、秩父からの帰り道での出来事です。299号線の十国峠が不通のため254号線の内山峠に迂回する途中のことでした。塩の沢峠を越えて下っているとき、道路に倒れて
いる3羽の鳥らしき物体を発見しました。車を止めて確認しましたらアカエリヒレアシシギでした。2羽は既に死亡、1羽は生きていました。このままにしておくとまた轢かれそうでした
ので拾い上げました。そして、さらに道路わきに怪我をしている1羽を発見、確保しました。たぶん、交通事故にあったのでしょうね。
と、ここまでは、よくある野生生物の交通事故の模様でしたが・・・。下仁田に向かう南牧川沿いの道路で、またまた、鳥の死体が点々と散乱しているところに遭遇しました。そして、
さらにその先の場所でも・・・、中には、まだうずくまっていて生きているものあり、それは拾い上げました。拾い上げても、面倒をみられることが出来ないことは承知ですが、このまま
では、また車に轢かれてしまいます。
散乱したアカエリヒレアシシギの総数は30羽ほどだったでしょうか。何故、このような事態になったのかは分かりませんが、おそらくアカエリヒレアシシギの群れが悪天候で道路に下りて
いたところに車がやってきたのだと思われます。危険を察っするとうずくまってじっとしている習性も災いしたのかもしれません。
とりあえず拾い上げたものの、さて、どうしましょうか、帰りの車の中でずっと考えていました。結論からいうと、帰り道の途中にあたる「松本市アルプス公園」に相談することとし・・、
見てもらった結果、元気そうな4羽は放鳥することに、怪我の大きそうな2羽は「アルプス公園」で世話をしてくれることになりました。忙しいなかで面倒な問題を持ち込んでしまって
申し訳ないです。
4羽の放鳥は、以前に飛来確認のある明科の御宝田にと思い、向かいましたところ、ゴムボート遊びで賑やか。車の恐怖のうえ、さらにゴムボートでバシャバシャやられたらますます混乱
しそうなので、豊科の光ダム湖に放鳥しました。一応、元気に泳ぎ始めましたので、とりあえずホッとしました。なんとか無事に越冬地に行けるといいなと思います。
その後の様子は、しばらくの間は見てみようと思います。
翌日、見に行きましたら、もう姿は見当たりませんでした。元気良く飛び立って行った…と解釈して、越冬地まで無事に行けるよう祈りました。(ペコム)
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